妊活中に乳がんが発覚した芸能人。エストロゲン様ハーブ一覧&肥満指数チェック付!

お笑いのだいたひかるさんは闘病中も赤ちゃんを諦めず前向きに生きている姿勢に感銘を受けました。音無さん村井さんの著書も参考になります。卵胞刺激感受性のある人は一覧を確認しておきましょう。

 

「ど~でもいいですよ♪」など、シュールな自虐ネタが持ち芸のだいたひかるさん。

 

芸歴は20年。

 

2002年にはR-1グランプリ(※)を受賞し、着実に女芸人としてのキャリアをつみ重ねていらっしゃいますね。

※吉本興業主催のピン芸人コンクール

 

お笑いって男性社会ですから、女芸人は見えないところで過酷な経験や、計り知れない努力されているのではないかと思ってしまいます。

 

そんなキャリアウーマンなだいたさんですが、

 

実は彼女、妊活中に乳がん検診を受けて、ガンが発覚しています。

 

生きるために、右胸を失いました。

 

不妊治療中で二度の流産を乗り越えたあとの出来事だったので、身も心もボロボロになったと聞きます。

 

だいたさんは、闘病生活を振りかえってこう言います。

 

「乳がん治療してから思うのは、

 

妊活ができるって贅沢だなぁと。

 

妊活って、自分が健康で、励まし・応援し合える夫がいて、はじめてできるから。」

 

かん
確かに。健康のありがたみって、つい忘れてしまいがちなのよね。

 

乳がん患者は、50年前までは50人に1人でしたが、現在では11人に1人。

※国立研究開発法人国立がん研究センター2013年調査データによる

 

増加の一途をたどっています。

 

乳がんは、決して他人事ではない病気なんですよね。

 

よく乳がんは遺伝性だけだと思っている人がいますが、遺伝以外でもかかることがあります。

 

その場合、乳がんにかかりにくくすることができるのです。

 

では、妊活中どうやって対策していけば良いのでしょうか?

 

おすすめのハーブティーや禁忌についてもまとめました。

 

 

遺伝的な原因以外で、乳がんになりやすい原因とは?

 

乳がんを引き起こす直接の原因は、実はまだ解明されていません

 

しかし、乳がんになりやすい要素はわかっています。

 

簡単に言うと、『脂肪』ですね。

 

ピチピチお肌には欠かせない女性ホルモンの『エストロゲン』ですが、これが脂肪にたまるのです。

 

その脂肪内で、エストロゲンと乳がん細胞が仲良くなると、ガン細胞が増えるしくみです。

 

メカニズムの例)動物性の脂肪をたくさん摂ると、乳がんにかかりやすくなる。

 

薬物、殺虫剤、除草剤といった発がん物質は動物性脂肪にたまる

脂肪分の多いお肉と一緒に食べると、毒も一緒に取りこむ

体内の脂肪組織に毒がたまり、脂肪が大部分である胸は発がん物質の貯蔵庫になる

発がん物質によって細胞に異常があらわれ、脂肪の中のエストロゲンが異常細胞を増やす

乳がん化☠

 

肥満の女性は、そうでない女性よりも乳がんになる可能性が高いことがわかっています。

 

まる
ただ、かならずしも『ぽっちゃりの人=肥満』ではないのよ。よかったら、肥満度チェックしてみて。

 

 

【参考】あなたの肥満指数(BMI)は?

 

体重と身長を入れて、肥満かどうかチェックしてみましょう。

(こちらのサイトには一切記録されません)

 

体重(kg)

身長(cm)

BMI

 

BMIが『25以上』なら、おおむね肥満です。

 

もしBMI25以上だったら、食事の量または運動量を見直す必要が出てきます。

 

 

乳がんリスクを高める要因一覧

 

  • 初潮(初めての生理)の年齢が早い
  • 閉経年齢が50歳以上
  • 出産経験がない
  • 初めての出産が35歳以上
  • 出産回数が少ない
  • 授乳したことがない
  • 乳房の良性の病気にかかったことがある
  • 母親や姉妹が40歳以前に乳がんにかかっている
  • 太っている
  • 背が高い
  • 喫煙
  • 大量の飲酒
  • 運動習慣がない
  • 動物性脂肪のとりすぎ
  • 25歳未満で経口避妊薬(ピル)を服用したまたは4~5年以上服用し続けた
  • ホルモン補充療法(HRT)を5年~10年以上受けた
  • ストレス
  • ビタミンA・C・E、セレニウム、葉酸、鉄、亜鉛、マグネシウムの不足

 

注意:乳がんになりやすい要因=乳がんになるわけではありません。

 

がんはひとつの原因から生じるのではなく、肉体、生理、遺伝、感情、環境などいろいろな要因の組み合わせによるものが明らかになってきました。

 

ヒトの細胞は常に変化しています。

 

がん細胞が生じても、健康なときなら素晴らしい免疫システムによって消すことができるといわれています。

 

逆に、免疫システムが弱まっているときは、悪性腫ようになってしまいます。

 

排気ガス、タバコの煙、フッ化添加物、産業廃棄物、アスベスト、放射線。

 

これらはよく知られている発がん性物質ですね。

 

ヒトはみな、発がん物質を破壊する力を秘めています。

 

ガンとたたかえる免疫システムを強化するには、自分を癒す力が必要なのです。

 

 

妊活中の乳がんリスクを減らす10か条

 

乳がんは『早く発見すれば、治るがん』と言われています。

 

妊活に適したコンディションにするためにも、早期発見とがん予防、闘える免疫システムを強化しておくことが重要といえます。

 

そのために、次のポイントを実践してください。

 

1. 一ヶ月に一回、触診する

 

生理期間中にできる嚢胞で余計な心配をしないよう、生理が終わって数日してから調べるのがベスト

 

毎回同じ方法、同じタイミングでチェックしましょう。

 

確認方法・・・鏡で胸を見ます。形、大きさ、肌のキメ、色に変化がないか確かめます。仰向けに寝て、おっぱいの指の腹で押していき、シコリがないかチェックします。

 

ブレストケアグラブ。乳房自己検診グローブ。乳がんの予防に使う妊活ハーブティーなんてあるのか。

自分で異物を発見するのに便利なグローブもありますよ。

 

異物に気づき、不安になったら検査センターキットもあります。病院に行く時間がない方に。

 

2. 食べ過ぎ、飲み過ぎに注意

 

ひと口30回以上!早食いしない。

 

アルコールを飲みながらダラダラと食べないよう気を付ける。

 

スイーツを食べるなら、洋菓子より乳製分の少ない和菓子がベターですね。

 

 

3. 食事内容を高める

 

脂肪分の多い食品や、発がん性があるとわかっている食品(ハム・ソーセージ・マーガリン等)は避けましょう。

 

ナチュラルフードがいいです。

 

たんぱく質は、肉より魚、魚より植物性たんぱく質豆・ナッツ等)がベターです。

 

抗酸化力があるビタミンA・C・E・Dがたくさん含まれる食品(緑黄色野菜・柑橘類・ナッツ等)を食べる。

 

そのほか抗がん作用のある栄養素…βカロチン、セレニウム、ビタミンB複合体、葉酸、必須脂肪酸

 

 

4. 焦げやカビに注意

 

焼いたり揚げたりするより、茹でたり蒸したりしましょう。

 

焦げたところは取ってから食べます。

 

カビは絶対食べないよう気を付けましょう。

 

 

5. 高繊維なものをとる

 

野菜や海藻、きのこ、全粒穀物など。

 

高繊維な食事は便秘を防ぐだけでなく、発がん物質が腸から排出されるのを早め、からだに吸収させにくくします。

 

また、エストロゲンが過剰にとどまるのを防ぐ働きもあります。

 

 

6. 自分を最優先する時間をもつ

 

不必要なプレッシャーにさらされているなら、それから逃れるように努めましょう。

 

少なくとも毎日一時間は本当に自分のしたいことをしたり、自分が気持ちの良い状態を確保したりすることです。

 

 

7. ストレス解消に努める

 

がんと感情に関する研究は進んでいます。

 

例えば、がんにかかる女性の多くは、自分の感情を普通のやり方で表現しない傾向があるようです。

 

その結果、蓄積されたストレスが体調の変化として表れるという形です。(抑圧した怒りは血中免疫グロブリンA濃度を高めてしまい、乳がんの転移を促進する)

 

だれでも否定的な感情のもとを持っており、そのはけ口を必要としています。

 

ストレスを感じているなら、瞑想やヨガ、アロマなどのリラクゼーション、リラックス効果の高いハーブティーを飲むことも有効です。

関連記事:自律神経をととのえる妊活に適したハーブティーとは?

 

未解決の問題や悩みがある場合は、きちんと片付けて、心を解放してあげることです。

 

友人に打ち明けてみるのもいいですね。

 

 

8. 有酸素運動

 

日常的に運動をしましょう。

 

(ただし、過剰に激しくやりすぎないこと)

 

 

9. 睡眠の確保

 

十分な睡眠をとりましょう。

 

「病は気から」ではなく、「病は睡眠不足から」です。

 

 

10. NOピル・NOタバコ

 

経口避妊薬(ピル)やホルモン補充療法で合成ホルモンを摂取しないようにする。

 

タバコは言うまでもありません。

 

 

妊活中の乳がん対策におすすめのハーブティー8選

 

妊活中の乳がん対策には、抗酸化力の高いハーブや、デトックス(毒素をとりのぞく)効果のあるハーブを取り入れてください。

 

とくに、肝臓に作用するメディカルハーブは、エストロゲンの代謝をととのえるためにも有効。

 

子宮筋腫がある方にもおすすめできます。

 

【ガーリック(鱗茎)】

学名:Allium sativum

和名:ニンニク

分類:ヒガンバナ科ネギ属

作用:殺菌、消化、循環刺激、発汗、去痰、鬱血除去、抗酸化、血圧抑制、血管拡張、血糖値低下、胆汁分泌促進、鎮痙

禁忌:子どもや授乳中の人は大量摂取に注意。

※ティーよりも料理に使うことが多いですね。ガーリックの抗酸化作用は老化の防止に役立ち、生気を与え、性欲を高めてくれます。

 

【ルイボス(葉)】

学名:Aspalathus linearis

和名:ー

分類:マメ科アスパラトゥス属

作用:抗酸化、代謝促進、抗アレルギー

禁忌:なし

※非発酵のグリーンルイボスの方が抗酸化力は高い。

 

【バードックルート(根)】

学名:Arctium lappa

和名:ゴボウ

分類:キク科ゴボウ属

作用:体質改変、利尿、苦味強壮、消化、緩下、抗生、発汗、血糖値降下、解毒、浄血

禁忌:なし

※ごぼうは、血液をキレイにするデトックスの王様。消化力を強め、肝臓の働きを高める。

 

【クリーバーズ(地上部)】

学名:Galium aparine

和名:ヤエムグラ

分類:アカネ科ヤエムグラ属

作用:利尿、体質改善、消炎、収斂、抗腫瘍、強壮

禁忌:なし

※老廃物の排出を促す雑草ハーブ。リンパ系の異常に使われるほか、皮膚や乳房の抗ガン作用が有名。

 

【ポットマリーゴールド/カレンデュラ(花)】

学名:Calendula officinalis

和名:トウキンセンカ

分類:キク科キンセンカ属

作用:殺菌、収斂、抵菌、発汗、解毒、鎮痙、発情、消炎、苦味強壮、利尿、抗ウィルス、ホルモン様

禁忌:キク科アレルギーのある人は注意とする文献あり、ホルモン療法中または子宮筋腫があるエストロゲン感受性のある人

※からだの毒素を浄化するハーブ。損傷した皮膚(細胞)や粘膜を癒して保護する。

生理中の痛みを和らげたいときや、子宮や乳房のうっ血を軽減したいときに温かいハーブティーを飲むとよい。

 

【ダンデライオンルート(根)】

学名:Taraxacum officinale

和名:西洋タンポポ

分類:キク科タンポポ属

作用:強肝、利胆、弛緩、利尿、浄血、催乳、滋養、強壮、解毒、抗リウマチ

禁忌:胆汁管の障害がある人、重篤な胆嚢炎と腸障害の人。

※肝臓系メディカルハーブで、子宮筋腫でも使える。

 

【イエロードッグ/ナガバギシギシ(根)】

学名:Rumex crispus

和名:ナガバギシギシ

分類:タデ科ギシギシ属

作用:体質改善、下剤、胆汁分泌促進、収斂、利尿、強壮

禁忌:腎臓胆石の既往症がある人は要注意。

 

【エキナセア(根、地上部)】

学名:Echinacea purpurea

和名:ムラサキバレンギク、ホソババレンギク

分類:キク科ムラサキバレンギク属

作用:抗ウィルス、抗菌、抗カビ、創傷治癒、免疫力強化、消炎、発汗、体質改善、抗アレルギー、抗腫瘍

禁忌:キク科アレルギーの人は注意とする文献あり

※クセがなくて飲みやすい。

感染の兆しがみえたときや、免疫が下がってるときには、ティーにしてすみやかに飲むとよい。

※強いハーブなので8週間以上続けて飲まないこと

 

参考元:メディカルハーブ安全性ハンドブック、ハーブティー大事典

 

 

『子宮筋腫』や『乳がんでホルモン療法中』に禁忌のハーブティー

 

ホルモン療法中はエストロゲンの働きをとめるホルモン剤を使ってがん細胞の増殖を防ぐため、以下のエストロゲン様のハーブティーは飲まないようにします。

 

子宮筋腫持ちでエストロゲン感受性のある方も同じです。

 

まず、乳がん予防には発がん性物質を取りこまないこと、取りこんでも毒素を排出する自己免疫システムが正常ならがんは破壊できる。

 

乳がんリスクを減らすためには、生活習慣を見直す。補助的にハーブティーを飲むのがおすすめ。

 

エストロゲン様ハーブ一覧

  1. セージ
  2. マリーゴールド(カレンデュラ)
  3. レッドクローブ
  4. リコリス
  5. ホップ
  6. ワイルドヤム
  7. シャタバリ
  8. チョウセンニンジン
  9. ブラックコホシュ
  10. オーツ
  11. レディースマントル

※けしてエストロゲン様ハーブを全否定しているわけではありません。

まだ研究段階ではありますが、『オーツやマリーゴールドなど、植物性エストロゲンが乳がんリスクを減らす』という見解もあります。

ハーブはまだまだ未解明な部分もあるので、わかった段階で更新いたします。

 

 

乳がん対策におすすめの妊活ブレンドハーブティー

 

Granum(グラナム)ウェルネスティー

たんぽぽ&ごぼうブレンド(ダンデライオンルートゴボウルイボス

 

ナチュラルファクトリー

どくだみ・ルイボス(ドクダミ、ルイボス

 

enherb(エンハーブ)

黒豆ごぼう茶(黒豆、ダンデライオンルートゴボウ、ローズヒップ、シナモン、ネトル、オーツ、レッドグレープリーフ、ターメリック、アルファルファ)

 

 

まとめ

 

  • 芸人のだいたひかるさんはたまたま受けた検診で乳がん(ステージⅡA)が発覚、手術し、リンパに転移(ステージⅡB)。現在はホルモン療法中で、それが終わったら受精卵の受け入れのために体調をととのえている。

 

  • 乳がんの一番の予防は、発がん性物質をからだに取りこまないこと。たとえ取りこんでも、毒素を排出する自己免疫システムが正常なら、がんは破壊できる。

 

  • 乳がんリスクを高める大きな要因はエストロゲン。乳がんの6~7割がエストロゲンの影響で増殖する。

 

  • 子宮筋腫やエストロゲン感受性がある場合や、女性ホルモンを服用している場合、現段階では植物性エストロゲン様のハーブティーは避けるのが無難。

 

参考文献

ISBN978-4-7747-8426-7『妊活スタイル2018』

ISBN978-4-8327-0659-0『乳がんの人の心と体に 素敵にアロマテラピー』

ISBN4-88282166-4『The Complete Woman’s Herbal』

ISBN978-4-8163-5054-2『ハーブティー大辞典』

ISBN9778-4-87954-941-9『乳がん 再発防止の治療・生活・リンパ浮腫のケア』

 

編集後記

 

今回の記事を書く前に、実際に患った人の体験談を知ろうと、俳優・村井邦夫さんと音無美紀子さんの本『妻の乳房』を読んでみました。

乳がんになった音無美紀子さんの闘病日記「妻の乳房」。

村井さん&音無さんご夫婦の乳がん闘病日記です。

本の中で一番印象に残っているのは、音無さんがお母さまからもらった手紙の内容を思い出して悟るシーン。

泣けてきます。親の存在って大きいですよね。

もし自分に子どもがいて、命に関わる病気にかかったとき、「親としてどうあるべきか?」を教えてくれました。

16年間、乳がんとうつで苦しんだ音無さんとご家族の心もようが生々しく描写されており、貴重な一冊です。

よかったらぜひ。