繰り返す切迫流産…妊娠に備えるための子授けハーブティーとは?

切迫流産を経験した女性の感情「悲しい、怒り、喪失感、混乱、心細い、憂鬱、恨み、後悔、辛い」。今回は、流れてリセットしてしまったときの対処法や自分できることを紹介します。

 

初期流産を2回経験した私にとって、また妊活を始めることはストレスや心配、さまざまな感情がつきまといました。

 

婦人科の先生に「次の妊娠でまた流産したら怖い」と相談したら、「母体には原因がないから何の処置もできない」と言われてしまいました。

 

でも、何か自分にできることがあるのでは?

 

つらい思いはもうしたくないので、できる限りのことをしたい。

 

そこで私は流産後の妊娠に備えるために、助産師の知人から教えてもらったことやハーブティーのちからがかなり役に立ちました。

 

今回は、

  • 流産を防ぐための最初の対処法
  • 流産後の過ごし方
  • 流産後の妊娠を準備するための妊活ハーブティー

についてシェアしたいと思います。

 

 

切迫流産について

 

切迫流産とは

 

切迫流産とは、子宮内に胎児がまだいるが、流産の危険が迫っている状態のこと。症状は出血と下腹部痛がありますが、痛みが伴わない場合もあります。切迫流産と診断されても、症状が改善して胎児が生存していれば、妊娠の継続が可能です。

 

 

原因

 

切迫流産の原因はさまざまですが、わからないことのほうが多いです。ほとんどが胎児側の異常(染色体等の異常)が原因と言われており、お母さんが動き過ぎたからといって流産した可能性はほとんどありません。

 

もし流産を繰り返す場合は、

 

  • 子宮の構造上の問題(子宮筋腫、子宮頸管不全など)
  • ウィルスの感染(風疹、ヘルペス、クラミジア等)
  • ホルモンのアンバランス(特に黄体ホルモン不足)
  • 虚弱、慢性的疾患、栄養失調
  • 男性側の精子の異常(染色体異常)

 

などの原因が挙げられます。

 

これらは血液検査、子宮の異常の検査、感染症の検査やなどで確認することができますが、複数の原因が存在していたり毎回原因が異なったりなど、はっきりと特定できるわけではありません。

 

 

切迫流産の兆候に気づいたら…?まず自分でできる処置方法

 

兆候

流産には兆候があります。出血とくに鮮やかな赤い血液や、血液に混ざった凝血や粘液に注意しましょう。

また、生理痛に似た腹痛や腰痛あるいはその両方が起こることがあります。この時点で病院に行っても有効な対処法はありません。切迫流産の兆候に気づいたら、悪化させないよう予防する方法を知っておきましょう。

 

※出血に関係なく、激しい腹痛があったら異所性妊娠(子宮外妊娠)や流産が進行している可能性があります。専門医に診てもらいましょう。

 

 

自分でできること

自分でできることを挙げます。

  1. すぐに横になって絶対に安静にすること。立ち上がるのはトイレのときだけです。
  2. 布団をかけてからだを暖かくして、湯たんぽやカイロなどで背中の痛みを和らげます。ただし、腹部には当ててはいけません。
  3. 慌てないこと。
  4. パートナーや友人、親きょうだい、あなたを支えてくれる人に電話をしましょう。
  5. 深呼吸や瞑想をして気持ちを落ち着かせます。
  6. ポジティブに考えること。
  7. 会話、読書、音楽を聴くなどして気持ちを紛らわせ、動揺を抑えます。
  8. 眠ることも良いです。
  9. 緊張、ストレス、痙攣に有効な作用がある『ワイルドヤム』にジンジャーを加えたハーブティーを飲む。
  10. その他、ストレスや緊張にはレモンバーム、スカルキャップ、レモンバーベナ、バレリアンなど(いずれも妊娠中に使えるハーブです)リラックス効果のあるハーブをブレンドしても良いです。

 

 

流産になった後の過ごし方。繰り返さないためにできること。

 

心のデトックス

 

あなたの周りの人たちは、流産や中絶手術のつらさをわかってくれないかもしれません。しかし、まずあなたが最初にするべきことは、思い切り悲しみに浸ることです。

 

できるだけ涙を流し、できるだけパートナーに自分の気持ちを話してみてください。「今まで自分はこう感じていたんだ。」と自身の気持ちを認め、受け入れること。そうすることで、心の中にあった膿をデトックスさせることができます。

 

 

食事の内容を見直す

 

ホルモンのバランスを回復させるために、アルカリ性食品を多く摂るようにしましょう。アルカリ性の食べ物とは、野菜・果物がそのほとんどを占めます。ベジタリアンは妊娠体質と言われるほど、妊活には穀物野菜が必要です。なぜなら、酸性に傾いた膣は精子を入り込むのを妨げてしまうためです。

 

酸性食品の例)肉、魚、チーズ、卵のような動物性食品。コーヒー、紅茶、アルコールはからだの組織を酸性に傾けます。

 

受胎能力に必要な栄養素を摂取しましょう。ビタミンE、たんぱく質、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンB群、ミネラル類(特に亜鉛、鉄分、マグネシウム)、必須脂肪酸を含む食品を多く摂りましょう。

 

 

回復期間をつくる

 

流産後は出血している間はセックスを控えるようにしてください。感染症を引き起こす可能性があるためです。生理がくるまでタンポンや月経カップも使用しないこと。

 

流産の手術をしても翌日から仕事はできますが…。どうか休んでください。仕事や責任から離れ、自分を許し、本当にリラックスできる時間を持ちましょう。

 

 

妊活の開始について

 

流産をした後の妊活可能時期については医学会での統一見解がなく、医師によっても考えがさまざまです。流産後初めての生理から妊娠は可能ですが、時期については心とからだの調子を見ながら考えるようにしてくださいね。

 

※流産後3~6ヶ月後は避妊したほうがよいという意見もあります。それ以前だからといって、流産率が上がったり、胎児に異常が現れたりする科学的根拠はありません。

 

 

リセット後、妊娠を準備するための妊活ハーブティー

 

ホルモンのバランスを整える『チェストツリー』をハーブティーとして飲んでみましょう。

 

【チェストツリー/チェストベリー(果実)】

学名:Vitex agnus-castus

和名:イタリアニンジンボク(西洋ニンジンボク)

分類:シソ科ハマゴウ属(旧クマツヅラ科)

作用:ホルモン調整、催乳(プロラクチン分泌調整)、生殖器系の強壮、神経鎮静

禁忌:普通に摂取するには問題なし。最終的な安全性が確立されていないため、妊娠中の人は要注意とする文献もあり。経口避妊薬(ピル)のような女性ホルモンに作用する薬を飲んでいる人は効果を下げる可能性あり。

※過去に黄体機能不全のケースで妊娠3ヶ月までの流産予防に使用されていたこともあります。

 

 

子宮を強くするハーブ5選

 

チェストツリーに以下の強壮ハーブをプラスすると良いです。

 

【ワイルドヤム/ヤムイモ(根、根茎)】

学名:Dioscorea villosa

和名:ヤマノイモ

分類:ヤマノイモ科ヤマノイモ属

作用:鎮痙、利尿、消炎、胆汁排出促進、筋肉弛緩、毛細血管拡張

禁忌:なし

 

【シャタバリ(根)】

学名:Asparagus racemosus

和名:野生アスパラガス

分類:キジカクシ科クサスギカズラ属(旧:ユリ科クサスギカズラ亜科)

作用:利尿、鎮痛、催乳、去痰、強壮

禁忌:アスパラガスアレルギーの人。

 

【パートリッジベリー/スクォーバイン(全草)】

学名:Mitchella repens

和名:ツルアリドウシ

分類:ツツジ科シラタマノキ属

作用:収斂、強壮、利尿、消化、月経促進、神経鎮静

禁忌:なし

※子宮のバランス調整が上手なハーブ。子宮の緊張をとり、かつ、収縮させて生理を促す。何百年も昔からアメリカの助産師、医師の間で妊娠中の流産予防として安全に活用されてきたハーブ。

 

【トウキ(根)】

学名:Angelica sinensis

和名:チャイニーズアンゼリカ

分類:セリ科シシウド属

作用:鎮静、鎮痙、ホルモン調整、解毒、滋養、血液増強、月経促進、鎮痛

禁忌:妊娠中の人

※中国の女性強壮ハーブ。男性にも血液増強薬として用いられる。ホルモン調整作用により、遅い生理や止まっている生理の再開を促し、生理痛を軽減する。

 

【レディースマントル(地上部)】

学名:Alchemilla xanthochlora/Alchemilla vulgaris

和名:ハゴロモグサ

分類:バラ科ハゴロモグサ属

作用:収斂、月経促進、子宮刺激、消炎、傷薬、利尿

禁忌:妊娠中の人

※特に過多月経に有効と言われる。また、生理痛を和らげ、生理周期を安定させるなど女性の生殖器と相性の良いハーブ。

 

 

女性ホルモンの働きを促す4つのハーブ

 

ホルモンの代謝を促すために以下のハーブも活用できます。

 

【ダンデライオンルート(根)】

学名:Taraxacum officinale

和名:西洋タンポポ

分類:キク科タンポポ属

作用:強肝、利胆、弛緩、利尿、浄血、催乳、滋養、強壮、解毒、抗リウマチ

禁忌:胆汁管の障害がある人、重篤な胆嚢炎と腸障害の人。

※鉄分補給にはダンデライオンの葉(ダンデライオンリーフ)がおすすめ

 

【バードックルート(根)】

学名:Arctium lappa

和名:ゴボウ

分類:キク科ゴボウ属

作用:体質改変、利尿、苦味強壮、消化、緩下、抗生、発汗、血糖値降下、解毒、浄血

禁忌:なし

 

【イエロードッグ/ナガバギシギシ(根)】

学名:Rumex crispus

和名:ナガバギシギシ

分類:タデ科ギシギシ属

作用:体質改善、下剤、胆汁分泌促進、収斂、利尿、強壮

禁忌:腎臓胆石の既往症がある人は要注意。

 

【ローズマリー(地上部)】

学名:Rosmarinus officinalis

和名:マンネンロウ(万年郎)

分類:シソ科マンネンロウ属

作用:利尿、殺菌、血行刺激、抗酸化、去痰、鬱血除去、消化促進、苦味強壮、収斂、弛緩、駆風、鎮痙、抗うつ

禁忌:妊娠中の人

※不安、緊張、無気力、不眠、うつ、病後の回復期に利用される。

 

 

からだを温める2つの補助ハーブ

 

子宮への血液循環を促すために以下のハーブを足してみてください。

 

【シナモン(樹皮)】

学名:Cinnamomum zeylanicum

和名:肉桂、セイロンニッケイ

分類:クスノキ科ニッケイ属

作用:血行促進、弛緩、強壮、神経強壮、鎮痙、収斂、消化、殺菌

禁忌:シナモンアレルギーの人、妊娠中の人。多量に飲用しない。

※シナモンは体を温めたり他のハーブの働きを高めたりするハーブであり、からだ全体の強壮剤として用いられる。

 

【ジンジャー(乾燥根)】

学名:Zingiber officinale

和名:ショウガ

分類:ショウガ科ショウガ属

作用:殺菌、発汗、去痰、消化、抗酸化、循環刺激、低血圧、鬱血除去、駆風

禁忌:熱耐性が弱い人、胃炎や胆石のある人は要注意。

※レバー状の血の塊がある生理(凝血)を防ぎ、生理の遅れ、過少月経に処方されるハーブ。痛みを伴う排卵や生理痛を緩和する働きもある。

 

 

つらい気持ちを受け入れるためのハーブ5選

 

緊張をほぐしたい、苦悩や悲しみを解消させたいときは以下のハーブを加えると良いです。

 

【バーベイン(地上部)】

学名:Verbena officinalis

和名:クマツヅラ、バベンソウ(馬鞭草)

分類:クマツヅラ科クマツヅラ属

作用:鎮静、鎮痙、強肝、緩下、神経強壮、発汗、収斂、催乳

禁忌:妊娠中の人、子ども、高血圧の人。

※苦味が強いので、甘みを足すと飲みやすくなる。

 

【スカルキャップ(地上部)】

学名:Scutellaria lateriflora

和名:-

分類:シソ科タツナミソウ属

作用:鎮静、鎮痙、強壮、利尿、穏やかな収斂

禁忌:なし。適正に使用する場合、安全に摂取することができる。

 

【レモンバーム/メリッサ(地上部)】

学名:Melissa officinalis

和名:セイヨウヤマハッカ

分類:シソ科セイヨウヤマハッカ属

作用:鎮静、鎮痙、抗菌、抗ウイルス、鬱血除去、抗うつ、発汗、強壮

禁忌:なし。適正に使用する場合、安全に摂取することができる。

※ドライハーブは香りが少ないため、なるべく新鮮な茶葉を選ぶ。できれば生のハーブが理想的。

 

【ローズマリー(地上部)】

学名:Rosmarinus officinalis

和名:マンネンロウ(万年郎)

分類:シソ科マンネンロウ属

作用:利尿、殺菌、血行刺激、抗酸化、去痰、鬱血除去、消化促進、苦味強壮、収斂、弛緩、駆風、鎮痙、抗うつ

禁忌:妊娠中の人

※不安、緊張、無気力、不眠、うつ、病後の回復期に利用される。

 

【ローズ(実、葉、花)】

学名:Rosa gallica

和名:バラ

分類:バラ科バラ属

作用:弛緩、滋養、緩下剤、利尿、収斂、解熱、解毒、鬱血除去、神経鎮静

禁忌:妊娠中の人

※花弁には女性の生殖器官の充血を軽減する作用があり、重い生理や月経不順、不妊だけでなく、痛みを引き起こす子宮の充血を和らげたり、性欲を高めるためにも使うことができます。

※実や花弁は不眠の解消に役立ったり、うつで落ち込んだ気分を高めたり、疲労を取り除き、イライラをなだめます。

 

 

切迫流産後に妊娠準備のためのブレンドハーブティー3選

 

流産後に子宮戻して強くするブレンドハーブティーを紹介します。

 

HARE BARE(ハレバレ)

チェストベリー&ルイボスミックス』・・・ホルモンバランスをととのえる、子宮を強くする、イライラしたときに

チェストベリー、セントジョーンズワート、ラズベリーリーフ、カモミール、キンモクセイ、ローズ、レモンバーム、ルイボス、羅漢果ラカンカ

 

ティーライフ




たんぽぽ茶 清らかブレンド』・・・デトックス、体を温める、子宮復古、貧血

醗酵ギンネム、黒豆、ダンデライオンルート(たんぽぽ根)

 

生活の木

私の30日茶 女性の味方ブレンド』・・・子宮を回復し、強くする

黒大豆(国産)、ルイボスレッド、シベリアンジンセン、レディースマントル、シャタバリ、セントジョンズワート、リンデンフラワー、西洋ニンジンボク、カモマイルジャーマン、ヤロウ、セージ、ローズヒップ、ネトル

わたしが飲んでいるのは以上の3つですが、個人的には生活の木の味方ブレンドが合ってました。

自分と相性の良いハーブは人それぞれ。

もしわからない場合は、『妊活ハーブ診断』で一度チェックしてみてくださいね!

 

 

おわりに

 

流産を経験すると、精神的な苦痛を伴う反面、妊活できる体のありがたみに気づきます。

 

そして、妊活を前向きに過ごすこともできます。なぜなら、食事の内容や自分の生活を見直し、健康的な赤ちゃんを産むために自分の体に何が必要かを学んで実行できるからです。

 

あなたがまた前向きに妊活できるよう心より応援しております。

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