女性のリズムを整えるには?遅れた時のおすすめ妊活ハーブ10選

生理が遅い。女性リズムが狂った。そんなときに飲みたいお茶を紹介します。生活を改善して受胎能力を高めましょう。

 

D40。まだ生理がこない。

 

生理痛や生理前のイライラはあるのに…。

 

順調に生理がくる人がうらやましい(-_-)

 

生理を早めるハーブティーなんてあるのでしょうか?

 

今回は、生理周期をととのえる成分を含むハーブティーや月経不順の原因と見直しポイントについてまとめました。

 

 

月経不順で生理が遅い原因

 

月経不順とは

 

健康な女性の生理は、多少の差はあるものの28日周期といわれ、経血量も毎回同じくらいです。25~38日周期で、翌週期の変動が±6日以内であれば正常な範囲といわれています。もし自分の周期が特定できない場合や24日よりも頻繁な生理の場合(頻発月経)、39日以上生理がこない場合(稀発月経)は、明らかに月経不順と判断できます

 

※無月経は3ヶ月以上生理がない状態を指しますが、必ずしも不妊というわけではありません。医師の診断を受けて、明確な判断を求め、適切な治療を受けましょう。

 

 

月経不順の主な原因

 

生理がこない原因は以下が考えられます。

 

  • 思春期
  • 閉経期
  • 甲状腺機能の低下
  • 抗生物質の薬物服用
  • 栄養の欠乏(特にヨード、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンE、マンガン、コリン、必須脂肪酸、亜鉛、カルシウム、鉄分、マグネシウムの不足)
  • 太り過ぎ、痩せすぎ
  • 精神的ショック(トラウマ)、ストレス
  • 疲労
  • 慢性的病気(ガンジダ症等)
  • 生活習慣の変化、旅行
  • アレルギー
  • 血行不良、運動不足
  • ダイエット(低血糖、食事抜き)
  • 便秘

 

 

月経不順の主な症状

 

生理がなかなかこない人は、以下のような症状を伴うことが多いです。

 

☑貧血

☑冷え性

☑頭痛、偏頭痛

☑疲れやすい

☑首や肩の筋肉のこり

 

あなたはいくつ当てはまりましたか?

 

 

生理がこないことによる妊活へのデメリット

 

生理がなかなかこない人は、低温期が長いということ。もし排卵がちゃんとある(高温期がある)なら、妊娠できる能力はあるのです。

 

排卵が遅れるからといって、卵子の質が悪くなるわけではありません。そのため、排卵が遅いと奇形になりやすい、流産しやすいという噂には医学的な根拠がありません。

 

ただ、排卵が遅いということは、

卵子を育てるのに時間がかかっている=卵胞刺激ホルモン(エストロゲン)の分泌が足りない

ということを意味します。

 

問題なのは、排卵が遅れて生理周期が長すぎると、そのぶん妊娠のチャンスも減ってしまうことなのです

 

また、生理不順をそのまま放っておくと、無月経や貧血を招き、ますます妊娠が困難になってしまいます

 

 

生理を早めるために改善するべき3つのポイント

 

では、生理周期を安定させるためには具体的に何を改善すれば良いのでしょうか?

 

1. 持病を治す。

 

母体となる女性はできるだけ健康な状態でいることが大切です。

 

先に挙げた月経不順の原因の中で思い当たる慢性的な症状があったら、まずそこを集中的になおし、全身的な健康を保つよう努めましょう。

 

 

2. 生活習慣を見直す

 

ストレスやトラウマが思い当たる場合は、普段の仕事や家事育児の負担を減らし、なるべく自分自身のために時間を使うようにしましょう。妊活も大事なことですが、まずは抱えている不安や心の問題解決を優先するようにしてください。

 

あとは睡眠を十分にとること。休日前に夜更かししていませんか?

 

定期的な運動もしましょう。一日中立ちっぱなし、座りっぱなしの仕事をしている人、冬に重ね着をしてしまう人、血行が良くない冷え性の人は特に運動が必要です。ただし、激しい運動は禁物。30分程度の運動でOKです。

 

 

3. 食事内容を見直す。

 

食生活を改善しましょう。

 

正常なホルモンバランスに必要な栄養素を取り入れるよう心がけてください。先ほど挙げた、ビタミンB群、葉酸、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛、カルシウム、鉄分、マグネシウムがそれにあたります。

 

これらの栄養はナッツ類、全粒粉穀物、有機野菜・果物、魚介類(魚がダメならエゴマ油やアマニ油でもOK)を多く食べていれば、サプリを摂らなくても食事からすべて賄えます。

 

特にビタミンB6と亜鉛はホルモンバランスには重要な栄養素です。生理の後半に摂ると効果的です。

 

ぽっちゃり系の人は、過激なダイエットは避け、必須脂肪酸・タンパク質・精製されていない炭水化物、(発芽玄米、分づき米、雑穀ごはん、全粒粉パスタなど)を意識的に摂るなどして工夫しましょう。適正な食事を心がければ、おのずと妊娠に適した理想的な体重に近づいているはずです。

 

いくつかのハーブには卵胞刺激ホルモンであるエストロゲンに似た作用がある成分が含まれています。それをハーブティーとして飲んでみましょう。生理を早めるために役に立つかもしれません。

 

 

生理を早めるためのハーブティーおすすめ10種類

 

【パートリッジベリー/スクォーバイン(全草)】

学名:Mitchella repens

和名:ツルアリドウシ

分類:ツツジ科シラタマノキ属

作用:収斂、強壮、利尿、消化、月経促進、神経鎮静

禁忌:なし

※子宮のバランス調整が上手なハーブ。子宮の緊張をとり、かつ、収縮させて生理を促す。

 

【チョウセンニンジン(根)】

学名:Panax ginseng

和名:オタネニンジン、朝鮮人参、薬用人参

分類:ウコギ科トチバニンジン属

作用:神経鎮静、抗うつ、強壮、催淫

禁忌:高血圧の人、気管支炎の人、妊娠中の人は禁忌とする文献あり。蒸気加工されたチョウセンニンジン(紅参)とカフェインを一緒に摂取しないこと。

※特にストレスや冷えからくる生理不順に効果的といわれる。3週間~3ヶ月の使用が目安。

 

【トウキ(根)】

学名:Angelica sinensis

和名:チャイニーズアンゼリカ

分類:セリ科シシウド属

作用:鎮静、鎮痙、ホルモン調整、解毒、滋養、血液増強、月経促進、鎮痛

禁忌:妊娠中の人

※中国の女性強壮ハーブ。男性にも血液増強薬として用いられる。ホルモン調整作用により、遅い生理や止まっている生理の再開を促し、生理痛を軽減する。

 

【ジンジャー(乾燥根)】

学名:Zingiber officinale

和名:ショウガ

分類:ショウガ科ショウガ属

作用:殺菌、発汗、去痰、消化、抗酸化、循環刺激、低血圧、鬱血除去、駆風

禁忌:熱耐性が弱い人、胃炎や胆石のある人は要注意。

※レバー状の血の塊がある生理(凝血)を防ぎ、生理の遅れ、過少月経に処方されるハーブ。痛みを伴う排卵や生理痛を緩和する働きもある。

 

【セイヨウオキナグサ(地上部)】

学名:Pulsatilla vulgaris

和名:西洋翁草

分類:キンポウゲ科オキナグサ属

作用:鎮痛、鎮痙、月経促進、神経強壮、弛緩、鎮静

禁忌:妊娠中の人

※生は有毒なので絶対NG!貯蔵1年以内の乾燥させたものを使用すること。

※男女問わず、生殖器官のけいれん、痛み、炎症に使用されるハーブ。生理前の緊張、生理痛、稀発月経(周期が異常に長い)、無月経に対応し、子宮疝痛、卵巣の炎症や痛みを緩和させる。

※イライラしたり落ち込んだり、すぐ泣くといった不安状態にある女性にもおすすめ。

 

【レディースマントル(地上部)】

学名:Alchemilla xanthochlora/Alchemilla vulgaris

和名:ハゴロモグサ

分類:バラ科ハゴロモグサ属

作用:収斂、月経促進、子宮刺激、消炎、傷薬、利尿

禁忌:妊娠中の人

※特に過多月経に有効と言われる。また、生理痛を和らげ、生理周期を安定させるなど女性の生殖器と相性の良いハーブ。

 

【ワームウッド(地上部)】

学名:Artemisia absinthium

和名:ニガヨモギ

分類:キク科ヨモギ属

作用:苦味強壮、駆虫、消炎、発汗、駆風、月経促進

禁忌:妊娠中の人、授乳中の人。長期・多量使用は要注意。

※子宮の働きが弱っているために遅れたり止まったりしている生理を促し、月経痛を和らげるハーブ。

 

【セージ(葉)】

学名:Salvia officinalis

和名:薬用サルビア

分類:シソ科アキギリ属

作用:殺菌、収斂、消化、エストロゲン様、抗酸化、神経強壮、鎮痙、苦味強壮、制汗

禁忌:妊娠中の人、授乳中の人(母乳の分泌を止めるため断乳・卒乳には良い)

※セージはエストロゲン類似作用があるため生殖器系に効果的と言われ、過少月経、稀発月経、無月経、月経痛、不妊に勧められるハーブである。

 

【ブラックコホシュ(根、根茎)】

学名:Cimicifuga racemosa

和名:アメリカショウマ

分類:キンポウゲ科サラシナショウマ属

作用:鎮痛、鎮痙、消炎、血糖値低下、血圧低下、鎮静(強心)、子宮強壮、子宮調整

禁忌:妊娠初期の人、授乳中の人

※ブラックコホシュは、弱く不規則な子宮収縮を強く正常にする。月経痛や生殖器官の腫れ、炎症、感染、子宮の機能障害による不妊治療に用いられる。

※最近、ブラックコホシュにはエストロゲン様作用はないとする論文が発表されたため、長期的な検証の必要があります。検証結果でこちらの内容と相違がある場合はわかり次第こちらを訂正する予定です。

 

【ホップ(球花)】

学名:Humulus lupulus

和名:西洋カラハナソウ

分類:クワ科カラハナソウ属

作用:鎮静、鎮痙、苦味強壮、エストロゲン様、消化、殺菌、収斂、利尿、鎮痛、解熱

禁忌:うつの人は要注意とする文献あり。

※エストロゲン類似作用により、重く痛みの激しい生理にも用いられる。性欲を減退させる効果があるため、妊活中の男性は控えめにしましょう。

 

 

おすすめ妊活ハーブティーの組み合わせ

 

生理が遅れていると、緊張や不安、ゆううつになることがありますよね。そんなときは、先に紹介した10種類の中から選び、以下のハーブと組み合わせると良いです。

 

 

※飲む量は一日に2~3杯が目安です。

 

 

まとめ

 

  • 生理が遅れているのは低温期が長く、排卵が遅いためである。

 

  • 排卵が遅いからといって、必ずしも妊娠できないわけではない。ただし、妊娠のチャンスが減る。

 

  • 自分が月経不順である原因を知り、生活を見直して改善させることが妊娠能力を上げる。

 

  • エストロゲン様のあるハーブティーは生理を早めるのに一役買う。