こんにちは。まるです。
妊活~妊娠中~出産後まで、女性の節目でやさしくサポートしてくれるハーブティーですが、気をつけたいのがカフェインです。
多くのハーブティーがノンカフェインですが、マテなどカフェイン系のハーブもいくつかあります。
あとから後悔しないためにも、ハーブに含まれるカフェインの副作用や含有量など、知識を身に付けておきましょう。
もくじ
ハーブティーは必ずしもノンカフェインではない
ハーブティーは『 マテ 』を除き、ほとんどがノンカフェインです。
ハーブティー事典によれば、紅茶・緑茶・烏龍茶は、『茶樹』という植物の葉をティーにしたものなので、ハーブティーとみなされていますが・・・
厳密に言うと、チャノキ以外から作られた植物(その他植物と呼ぶ)がハーブティーであり、チャノキで作られたティーは、嗜好品の『 茶 』になります。
いずれにしても、チャノキから作られた紅茶、緑茶、烏龍茶はカフェインが含まれているため要注意です。
また、有名な中国茶の一つであるジャスミンティーは、『ジャスミン』と『緑茶(チャノキ)』のブレンド茶。
そのため、ジャスミンティーにもカフェインが含まれます。
ちなみに、『ジャスミン』だけで作った、純粋なジャスミン・ハーブティーには、カフェインが含まれていません。
※一般的なジャスミンティーに使われるジャスミンは同属のマツリカ(茉莉花)で、ハーブティーに使われるジャスミンはソケイ。
飲料に含まれるカフェインの含有量
では、ハーブティーなど飲料に含まれるカフェインは、どのくらいの量が入っているのでしょうか?
【一覧】
飲料名 | 100mlあたりのカフェイン量 |
エナジードリンクR | 50mg |
エナジードリンクM | 240mg |
コーヒー | 60mg |
インスタントコーヒー | 80mg |
紅茶 | 30mg |
玉露 | 160mg |
ココア | 9.3mg |
コーラ | 10mg |
せん茶 | 20mg |
ほうじ茶 | 20mg |
烏龍茶 | 20mg |
玄米茶 | 10mg |
番茶 | 10mg |
ジャスミンティー | 7mg |
昆布茶 | 0mg |
麦茶 | 0mg |
杜仲茶 | 0mg |
マテ茶 | 11mg |
たんぽぽ茶(ダンディライオン) | 0mg |
穀物コーヒー | 0mg |
ルイボスティー | 0mg |
参考サイト:文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」、伊藤園「ジャスミンティー」、大正製薬「リポビタンD」、常盤薬品工業「眠眠打破」、コカ・コーラ「コカコーラプラス」、東京都福祉保健局「ココア粉末4g当たりの平均」、Eco Teas「ピュアマテ」
ちなみに、カフェイン以外の禁忌ハーブはこちらを参考にしてください。
関連ページ>>妊活・妊娠中に要注意な禁忌ハーブティー
マテ茶
『マテ』は、爽やかな味わいのハーブティーで、「飲むサラダ」と呼ばれるほど、ビタミン・ミネラルが豊富ですが、カフェインが含まれています。
日本で販売されているマテにはカフェインの量が表記されていないため、参考までにiherb(アメリカの健康・自然製品の販売ショップ)で取り扱うマテ茶のカフェイン量を調べました。
ティーの濃さに関わらず、マテの1g当たりのカフェインの量は13.5mgです。
現実的には、ティーバッグのマテ茶1杯分(8オンス=236.5882mL)は、紅茶の半分くらいのカフェイン量ということになりますね。
マテのカフェインを最小限に抑えて飲みたいときは、ローストしたマテを水出しすると、最も少ないカフェイン量にできますよ。
南アメリカの伝統的なマテ茶は、ひょうたん型したマテ壺(茶器)に、茶漉しつきの金属のストローで飲まれます。
それを注ぎ足して次の人に回すため、一度に茶葉を30gほどたっぷり入れて、通常よりかなり濃くなるそうです。
ハーブティーの飲み方一つでも、いろんな国の文化が垣間見れて面白いですよね。
カフェインとは?
そもそもカフェインとは、アルカロイドの一種で、窒素を含む化合物です。
アルカロイドを含むハーブティーは作用が強いので、大量に摂取すると有毒になる場合があります。
カフェインはコーヒー、紅茶、ココア、チョコレート、エナジードリンク、コーラなどに多く含まれており、覚醒作用、解熱鎮痛作用、強心作用、利尿作用などの効果があります。
妊活~妊娠中~産後にカフェインを避けるべき4つの理由
なぜ女性の節目にカフェインを摂ると問題なのでしょうか?
妊活中から産後にかけて、カフェインを避けるべき理由を4つ挙げてみましょう。
①ホルモンバランスを乱す
コーヒーや紅茶などに多く含まれるカフェインは、ホルモンのアンバランスを招きます。
ふつう、役目を終えた女性ホルモンは肝臓で分解されるのですが、カフェインを摂ることで肝臓のホルモン分解力が下がり、血中の女性ホルモンが増えてしまうためです。
女性ホルモンが増えてるのはかえって良いのでは?と思うかもしれませんが、高温期・妊娠期・授乳期のホルモンアンバランスは異常な生理周期・妊娠の継続・母乳畜生に関わりがあります。
②栄養を奪う
特に食事中、紅茶やコーヒーを飲むと、鉄分や亜鉛の吸収を妨げ、PMSや線維嚢胞性の乳房の症状(乳房の痛み・しこり)を引き起こす可能性を高めることが実証されています。
③ストレスが増す
カフェインはアドレナリンの効果を高めることにより、ストレスの影響を大きくさせ、不安、緊張、イライラ、低血糖症などの症状を悪化させます。
④赤ちゃんへの影響
妊娠中にカフェインを大量に飲むと、胎児が低体重になるリスクが上がります。
参考:英国食品基準庁(FSA)
カフェイン飲料はできるだけ摂らない方が、賢明と言えそうです。
妊娠中~産後の限度量
カフェインは1日どのくらいまで摂って良いのでしょうか?
各国が推奨するカフェイン限度量はバラバラであり、日本では特に決まりがありません。(2019年8月現在)
妊婦・授乳中の女性に対し、
リスクを考えると、カフェイン飲料は飲まないに越したことはありません。
もし、摂取するときは食事中は避け、食後30分以内にとどめるべきです。
空腹時はやめて、代用ハーブティーを活用しましょう。(後述します)
カフェイン飲料の代用に使えるハーブティー
カフェイン飲料の代替品として使えるハーブティーをいくつかご紹介します。
コーヒー
まず、コーヒーは、カフェインを取り除いたデカフェがあります。
しかし、デカフェはノンカフェインではなく、カフェインレス(=カフェインがまだ少し入っている)。
ハーブティーで代用するとたら、ローストしたダンディライオンティー(たんぽぽコーヒー)が近いでしょう。
ダンディライオンに代えると、妊活中のデトックス効果や、妊娠中の冷え、産後の母乳の出も期待できます。
また、穀物系ハーブを使った穀物コーヒーは、コーヒーと見た目(泡立ち)や口当たりが似ていて、再現性が高いです。
市販ではあまり見掛けたことがないのですが、私はオーガニックフォレストという穀物コーヒーが深みがあって好きで、妊活中~産後まで良く飲んでいました。
穀物系は体がポカポカ温まりますよ。
紅茶
紅茶の代用には、発酵させたルイボスティーが近いでしょう。
クセのない高品質なルイボスティーには、甘い香りとマイルドなコクがあり、紅茶の味によく似ています。
先日、授乳中の友人にルイボスミルクティーを作ってあげたところ、「ロイヤルミルクティーみたい!」と、とても好評でしたので、個人的にお勧めします。
緑茶
緑茶の代用には、非発酵のグリーンルイボスティー、ネトルティー、マルベリーティーが挙げられます。
フレッシュなグリーンルイボスティーは緑茶の味に近く、渋みがほとんどありません。
和食や和菓子によく合います。
鉄分豊富なネトルティーは、クセがなく、他のハーブとブレンドしやすいのが特徴です。
マルベリーティーは桑茶のことで、こちらも緑茶に近いです。
血糖値を下げる作用があるため、子宮筋腫やPCOSの方に良く飲まれます。
>>グリーンルイボスティーをもっと詳しく見る
>>ネトルをもっと詳しく見る
>>マルベリーをもっと詳しく見る
ジャスミンティー
ジャスミンティーは、市販のものだと緑茶(カフェイン)が入っているため、ジャスミンフラワーそのものを選ぶようにしましょう。
ジャスミンだけでもさっぱりとした後味で飲みやすいですし、先ほどのグリーンルイボスとブレンドすると、ジャスミンティーとよく似た風味になります。
編集後記-エナジードリンクと妊婦の誘惑
私の母が人生で一番後悔していることは、妊娠中にエナジードリンクを飲んだことです。
妊娠中に調子が良くない母を心配した祖父が『リポ〇タン〇』を母に勧めました。
すると、飲んだ直後に母の全身が痒くなったそうです。
そのかゆみは妊娠中ずっと続き、不思議なことに、出産したら痒みが消えました。
しばらくすると・・・?
赤ちゃんにアトピーの症状が出たのです。
母曰く、「思い当たることはあの時エナジードリンクしか考えられない(>_<)」と。
その後、妹はアトピーに苦しみ、母はずっと後悔しています。
この赤ちゃんとは私の妹の事なのですが、母は一生この話を妹に伝えず、墓まで持っていくつもりだそうです。(・・・私はいいのか?!)
カフェインとアトピー性皮膚炎の因果関係はわかりません。
むしろ、エナジードリンクは食品添加物だらけな事の方が関係が深い気もします。
いずれにしても不自然なほどカフェインが入ったエナジードリンクが、体にいいわけありませんね。
いろんな面で教訓になりました。