妊活ハーブティーの中で貧血に効果があるのはどれ?

妊活ハーブティーの中で貧血に効果があるのはどれ?

 

不妊はいつも貧血が決める。

 

そう言っていいくらい、不妊で悩む人の多くが貧血であることがわかっています。

 

健康的な赤ちゃんを育てるためにも、貧血を改善・予防して、体調をととのえておきたいものですね。

 

今回は、妊活中に取り入れたい貧血に効果的なハーブティーとおすすめのブレンドについてまとめました。

 

 

妊活中に陥りやすい貧血の症状

 

貧血とは

 

貧血とは、血液にある赤血球やヘモグロビンが足りない状態のことです。

 

赤血球。その中にヘモグロビンが存在する。これらが不足すると貧血となる。鉄分を補うことで貧血の予防、改善となる。鉄分が入ったハーブティーを妊活中に飲んでみてください。

【ヘモグロビンとは赤血球の中にあり、全身に酸素を届ける役目があります】

 

 

貧血の症状

 

貧血には次のような症状がともなうこともあります。

 

  • 頭痛
  • 無気力
  • めまい
  • 消化不良
  • 疲労感
  • イライラ、気分の落ち込み
  • 運動時の息切れや動悸

 

重度に進行した貧血の場合、これらの症状が伴わずにスタスタ歩ける なんて方もいます。

 

 

妊活中に起きやすい貧血の種類とその原因

 

妊活中に起こりやすい貧血は2種類あり、原因はさまざまです。

 

1. 鉄欠乏性貧血

 

鉄分が足りていない貧血のことです。ヘモグロビンを作り出すには鉄分が必要なのですが、鉄分が足りないばかりにヘモグロビンができず、貧血になってしまうのです。また、体内にはフェリチンと呼ばれる鉄分の貯蔵庫があり、これが少なくても貧血になります。

 

※通常の貧血検査ではヘモグロビンのみでフェリチン数値は調べないため、隠れ貧血に気が付かない場合があります。気になる方はフェリチン検査もされることをおすすめします。

 

 

1-1. 鉄欠乏性貧血の主な原因

 

  • 食生活の問題
  • 消化性潰瘍
  • 痔(ぢ)
  • 過度な運動による発汗や筋肉損傷、血管内破壊
  • 月経過多(重い生理)
  • 子宮内膜症
  • 子宮筋腫
  • 妊娠
  • 授乳

 

生理が重い女性は当然、失う鉄分も多くなります。不思議な話ですが、鉄分の欠乏は重い生理によって起こるだけでなく、重い生理の原因にもなっています。

 

また、鉄分が不足すると卵細胞がうまく育たなかったり、子宮内膜を厚くして赤ちゃんの居場所を作ったりすることが難しくなります。これが妊活中に摂りたい栄養の中で鉄分を重要な理由です。

 

 

2. 巨赤芽性大球貧血(葉酸欠乏性貧血)

 

巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)とは、葉酸とビタミンB12が足りずに起こる貧血のことです。葉酸とはビタミンBの一種で、赤血球を作るのに欠かせない成分です。葉酸とビタミンB12、どちらが不足しても正常な赤血球が作れなくなってしまいます。

 

また、葉酸は妊娠したら赤ちゃんの正常な発達や母乳を作るためにも特に必要になります。妊娠してから気を付けてもつわりでうまく摂取できないこともあるため、(特に妊娠する3ヶ月前の)妊活中から葉酸を摂るよう気をつけておく必要があります。

 

 

2-1. 巨赤芽性大球貧血の主な原因

 

巨赤芽性大球貧血が起こる原因は、主に以下のような理由で葉酸やビタミンB12が欠乏したことが考えられます。

 

  • 食生活の問題
  • 妊娠
  • 授乳
  • アルコール依存
  • 薬の服用

 

 

2-2. 葉酸サプリの罠

 

しかし、葉酸が不足しているからといって、安易に葉酸サプリを飲むことはあまりおすすめできません

 

というのは、葉酸サプリを摂ることによって過剰に葉酸が摂取された場合、ビタミンB12不足だとわかりにくくなってしまうためです。ビタミンB12が足りないと、赤ちゃんが先天性の病気にかかったり、流産や死産の可能性が高くなったりしてしまいます。

 

葉酸とは言葉の通り、植物の葉に含まれている成分。葉もの野菜が一番良い栄養源になります。熱に弱いので、生か短時間の加熱調理で食べましょう。水溶性でもあるため、味噌汁のような汁物に入れると取りこぼしなく摂取できます。特に小松菜の味噌汁がおすすめです。

 

※アスピリンやエストロゲン、サルファのような薬の中に葉酸を破壊するものがあります。また、アルコールは葉酸の吸収を遅らせ、カフェインやタンニンが葉酸の吸収を阻害する働きがあるので注意が必要です。

※完全菜食主義者(ヴィーガン)はビタミンB12が不足しがちなので、海苔やニュートリショナルイーストで補うようにしましょう。

 

 

妊活で取り入れたい貧血に効果的な成分が入ったハーブ一覧

 

あまり知られていませんが、ヘモグロビン数値が極度に低い鉄不足の貧血には、動物性のヘム鉄よりも植物性の非ヘム鉄のほうが、鉄の吸収率が高くなることがわかっています。そのため、慢性的な貧血やフェリチン(鉄の貯蔵庫)の数値が低い隠れ貧血には、植物性の非ヘム鉄であるハーブが効率良く鉄分を吸収できます。

 

鉄が足りない貧血には鉄分が豊富なハーブ、葉酸が足りない貧血には鉄分を含む葉もののハーブがおすすめです。

 

次のようなハーブを料理に取り入れたり、サラダにしたり、ハーブティーとして飲んでみましょう。

 

1. 鉄分を含むハーブ8種

 

【ダンデライオン(葉、根)】

学名:Taraxacum officinale

和名:西洋タンポポ

分類:キク科タンポポ属

作用:強肝、利胆、弛緩、利尿、浄血、催乳、滋養、強壮、解毒、抗リウマチ

※鉄分補給にはダンデライオンの葉(ダンデライオンリーフ)がおすすめ

 

【チャイブ(葉、花)】

学名:Allium schoenoprasum

和名:エゾネギ(西洋アサツキ)

分類:ユリ科ネギ属

作用:食欲増進、消化促進、頭痛緩和、発熱緩和

※チャイブの葉がおすすめ

 

【ネトル(地上部)】

学名:Urtica dioica、Urtica urens

和名:西洋イラクサ

分類:イラクサ科

作用:滋養、利尿、解毒、収斂、催乳、鬱血除去、血糖値降下

 

【エルダー(花、実)】

学名:Sambucus nigra

和名:西洋ニワトコ

分類:スイカズラ科ニワトコ属

作用:発汗、収斂、鬱血除去、鎮痙、解毒、利尿、弛緩

※ビタミンC補給にはエルダーの実(エルダーベリー)がおすすめ

 

【ハコベ(地上部)】

学名:Stellaria media

和名:コハコベ(ハコベラ)

分類:ナデシコ科ハコベ属

作用:収斂、止血、鎮痛、抗菌、解毒、美肌

 

【スイバ(葉)】

学名:Rumex acetosa

和名:スイバ

分類:タデ科スイバ属

作用:解熱、利尿

 

【スベリヒユ(葉、茎)】

学名:Portulaca oleracea

和名:スベリヒユ

分類:スベリヒユ科スベリヒユ属

作用:利尿、浄血、解毒

 

【コリアンダー(葉、実)】

学名:Coriandrum sativum

和名:コエンドロ(パクチー)

分類:セリ科コエンドロ属

作用:消化促進、健胃、駆風、鎮静、鎮痙、抗菌

※葉がおすすめ

 

 

2. 鉄分を含むメディカルハーブ7種

 

【バードックルート(根、種子、葉)】

学名:Arctium lappa

和名:ゴボウ

分類:キク科ゴボウ属

作用:体質改変、利尿、苦味強壮、消化、緩下、抗生、発汗、血糖値降下、解毒、浄血

 

【バーベイン(地上部)】

学名:Verbena officinalis

和名:クマツヅラ(バベンソウ)

分類:クマツヅラ科クマツヅラ属

作用:神経鎮静、強壮、発汗、催乳、肝臓強化、鎮静、収斂

 

【ナガバギシギシ(根)】

学名:Rumex crispus

和名:ギシギシ

分類:タデ科ギシギシ属

作用:体質改善、下剤、胆汁分泌促進、収斂、利尿、強壮

 

【ホップ(雌花)】

学名:Humulus lupulus

和名:西洋カラハナソウ

分類:クワ科カラハナソウ属

作用:鎮静、鎮痙、苦味強壮、消化、殺菌、収斂、利尿、鎮痛、解熱、催眠

 

【ローズヒップ(実)】

学名:Rosa canina

和名:ドッグローズ

分類:バラ科バラ属

作用:利尿、強壮、代謝促進、生理痛緩和

 

【ラズベリーリーフ(葉、実)】

学名:Rubus idaeus

和名:ヨーロッパキイチゴ

分類:バラ科キイチゴ属

作用:収斂、強壮、骨盤・子宮の緊張緩和、生理痛緩和、疲労回復

 

【スカルキャップ(地上部)】

学名:Scutellaria laterifolia

和名:タツナミソウ、コガネバナ

分類:シソ科タツナミソウ属

作用:緩やかな収斂、強壮、神経鎮静、鎮痙、利尿

 

 

鉄分の吸収率を高めるために一緒に摂ると効果的な3つの成分

 

1. ビタミンC

 

鉄分の吸収を促進するのがビタミンCです。野菜や柑橘系の果物に多く含まれています。ハーブティーなら、ビタミンCの多いローズヒップやハイビスカス、ベリー系と合わせてみてはいかがでしょうか?

 

 

2. クエン酸

 

食前または食事の30分前に小さじ1~2杯のお酢を水で割って飲んでみてください。お酢に含まれるクエン酸が適正な消化吸収のために、必要な胃酸を生産してくれます。ビタミンCやリンゴ酸も摂れるりんご100%のリンゴ酢がおすすめです。

 

 

3. ビタミンE

 

意外と知られていないのが、ビタミンEの貧血改善効果です。この成分は鉄の吸収や赤血球の生産に重要な働きをします。また、ビタミンEは生殖能力を高めて流産予防にもなるため、妊活には必須の栄養素ともいえますね。

ビタミンEが含まれる食品の例)ナッツ、種実類、穀物、未精製油、アボカド、海藻、大豆

 

※カフェインやタンニンは鉄の吸収を阻害する成分です。紅茶やコーヒー、緑茶にもそれらがかなり含まれているため、なるべくノンカフェインや低タンニンのものを選ぶようにしましょう。

 

 

貧血のときに飲みたい妊活向けブレンドハーブティー

 

妊活ハーブティーの中で貧血に効果的なのはどれ?鉄分や葉酸が入ったおすすめのブレンドハーブティーをご紹介します。

 

妊活におすすめされているブレンドハーブティーの中で、鉄分や葉酸の成分が入っていて貧血に良さそうな商品をご紹介します。

 

例:

Amomaアモーマ『妊活ブレンド』(ネトル、ローズヒップ、ラズベリーリーフ)

ナチュラルファクトリー『スプリング・ティー』(ダンデライオン根、ゴボウ)

Life me tea『11種類の妊活葉茶』(ダンデライオン葉、ローズヒップ)

enherbエンハーブ『リセットビューティーしたい時に』(ダンデライオン葉・根、ローズヒップ、ネトル)

 

どのハーブをブレンドしていいかわからない!という方は、日本人の口に合わせて調合されたAmomaが始めやすいですよ。
参考>>アモーマの妊活ブレンドで妊娠した口コミが多すぎる!

 

 

【まとめ】貧血で飲みたい子授けハーブティー

  • 貧血と妊娠率は深く関わっている。
  • 妊活中に起こりやすいのは、鉄分・葉酸不足による貧血である。
  • ハーブには鉄分や葉酸を含んでいるものが多数あり、ティーとして飲むのがおすすめ。
  • 鉄分たっぷりのハーブは、ダンデライオン、チャイブ、ネトル、エルダーフラワー、ハコベ、スイバ、スベリヒユ、コリアンダー、バードックルート、バーベイン、ナガバギシギシ、ホップ、ローズヒップ、ラズベリーリーフ、スカルキャップである。
  • 鉄分が入ったハーブがブレンドされたティーを活用するのもよい。

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