お茶って結構、自己流で入れる方が多いですよね?
- マグカップにティーバッグ入れたまま飲む人。
- お鍋に茶葉を入れてグツグツ煮出してから飲む人。
- 水出しして冷蔵庫で一晩寝かせてから飲む人。
ハーブティーを飲むときは、美味しく味わうだけでなく、ハーブの働きを体内に取り込むことも大切な目的。
飲み方や作り方によっても、妊娠しやすい体作りに効果的な作用を発揮します。
ハーブティーの種類と効果的な作り方のコツを知り、ハーブの力を最大限に引き出しましょう。
飲む前に知っておいて欲いてほしいこと
穏やかな作用のあるハーブでも、体調や体質によっては、摂取に制限がある場合があります。妊活中の各ハーブの禁忌や効能一覧をしっかり確認して、かかりつけの医師に確認してから、ハーブティーを楽しみましょう。
もくじ
ハーブティーの作り方は5通りだが、妊活中は2通りが良い。
ハーブティーのリーフタイプは2種類があります。
- 生のハーブを使ったフレッシュハーブティー
- 成分が凝縮した乾燥ハーブを使ったドライハーブティー
そして、ハーブティーは5通りの作り方があります。
- お湯出し
- ティーバッグ
- 煮出し
- 水出し
- アイス(濃いめにお湯出して氷に注いだもの)
※水出しは成分抽出量が少なく、アイスはカラダを冷やしてしまいます。どちらも妊活には不向きですね。
そのため今回は、この5つの中でより効率的に飲めるドライハーブの『お湯出し(ティーバッグを含む)』と『煮出し』の作り方のポイントについて解説します。
妊活中に効果的なハーブティーの作り方【5つの基本ポイント】
以下、妊活中に取り入れたい「お湯出し」と「煮出し」、「フレッシュハーブティー」の作り方です。
ハーブによってどちらが良いか選んでください。
お湯出しの方法
Point.1 事前に茶器を温める
ティーポットやカップにお湯を注ぎ、茶器をあらかじめ温めておきます。ポットやカップに熱湯を注いだ時に冷めるのを防ぐためと、茶器を割れにくくし長持ちさせるためです。
Point.2 静かに熱湯を注ぎ入れる
ハーブティーを作るときに最も重要なポイントは『熱湯』(沸騰して一呼吸おいた程度の95~98℃が適温)を使うことです。湯温によって、香りや有効成分の抽出量が違ってくるからです。ティーポットにドライハーブを入れて、必ず沸騰させ突沸が収まったお湯を静かに回し入れましょう。癒しのひとときです♪
茶葉の量のめやす:ティーカップ一杯(180~200cc)に対して、小さじ1杯(≒ティースプーン1杯)が基本。慣れたら調節しましょう。
Point.3 フタをして蒸らす
ポットにふたをして、ティーコーゼ(※)をかぶせ、5分ほどしっかり蒸らしましょう。抽出している間に味や香りの成分を逃がさないようにするためです。ティーカップで直接作る場合は、ソーサやお皿がふた代わりになりますよ。
※種や根、実など固いもの(ダンディライオン・バードックルート・ジンジャー・チコリ・リコリスなど)が入っている場合は、+2~3分ほど長めに蒸らしましょう。
Point.4 濃さを均一にする
ゆっくりとスプーンでかき回し、ティーの成分濃度を均一にします。ティーカップで直接作った場合は、ティーバッグを揺らしても均一になります。
Point.5 入れたてを飲む
葉っぱを蒸らし続けると、苦味が出てきてしまうので、必ず注ぎきるようにしてください。
できたてが一番おいしいです♪
温かいうちに香りを味わって飲みましょう。
煮出しの方法
エキナセアやルイボスなど実や根、スパイス系などかたい素材のハーブは事前に乳鉢などですりつぶし、じっくり煮出したほうが成分をより効率的に抽出できます。
作り方としては、ドライハーブを鍋に入れて、水からじっくりと煮出し、鍋は軽くふたをします。中火で沸騰したら、とろ火で約15分煮出しましょう。茶こしを使い、温めたティーカップに注いだら完成です。
※煮出しはドライハーブ10gに対して水500mlがおおよその目安ですが、ハーブの種類や品質によっても違ってくるので商品の表示されている量を参考にしてください。
フレッシュハーブティーの作り方
Point.1 葉を計る
一杯分に対しての適量は、小さ目のポットにハーブをふわりと入れて半分くらいを目安にしてください。(葉を小さくちぎって2~3つまみ程度です。)
Point.2 熱湯を注ぐ
温めたポットにちぎったハーブを入れ、熱湯を注ぎ入れます。
Point.3 蒸らす
ポットのふたをして、ティーコーゼをかぶせ、3~5分ほど蒸らします。
Point.4 濃さを均一にする
ゆっくりとスプーンでかき回し、ティーの濃度を均一にします。
Point.5 完成
茶漉しを使い、温めたカップにハーブティーを注ぎ入れたら完成です♪
【参考】ハーブの保存場所
ハーブを保存するなら密封・遮光・冷所保存が原則です。湿気は大敵なので、冷蔵庫に入れるのが安心。
特に湿度の高い場所は注意してくださいね。
妊活でおすすめのトッピング!アレンジいろいろ
「苦い」「渋い」「飲みにくい」と感じた場合は、複数のハーブやステビア(甘味料にも使われるハーブ)をブレンドしたり、次のトッピングを加えたりして工夫してみましょう。
GI値ゼロの天然甘味料ハーブ『ステビア』
ハチミツ
天然の甘味料。ビタミンやミネラルが豊富。抗菌作用あり。1歳未満の乳児には使用しない。アレルギーがある方やヴィーガン・ベジタリアンには水あめ、アガベシロップ、メープルシロップなど他の液体甘味料もあります。
さとうきび糖
上白糖や三温糖のような精製された砂糖はカロリーだけ多くて栄養成分を奪うため、おすすめしません。黒糖はクセがあります。クセが強いとかえって飲みにくくなってしまうため、クセや苦味のないさとうきび糖がベターです。
てんさい糖
てんさい糖はきび糖と違い、オリゴ糖が含まれているため腸内環境が気になる方におすすめですよ。
ハーブコーディアル
ハーブやベリーから作られたシロップです。もともと強壮剤としての役割があり、からだを優しくあたためます。
ミルク
なごみたいときに。泡立ててカプチーノ風にしたり、濃厚にしてチャイ風にもアレンジ自在です。妊活中なら牛乳よりは豆乳、極陰性の豆乳よりは陽性のライスミルク(米100%)や中庸に近いナッツミルクがおすすめです。とくにアーモンドミルクの栄養成分は妊活に適しています。無調整、無添加で、できればオーガニックのものを。
ジャム
コクのある甘みをプラスしたいときに最適。マーマレードやブルーベリージャムは後味が爽やかです。
アップルビネガー(りんご酢)
大さじ1程度入れる。食欲がないときや、暑いときに加えて飲むと代謝促進し、心身ともにスッキリします。
ハーブチンキ
チンキとは、植物をアルコールに浸した濃縮液のことです。アルコールで作っているため、水分であるティーよりも多く成分を抽出できるメリットがあります。使い方は、ハーブティーにチンキを数滴垂らします。栄養をしっかり摂りたいときにおすすめです。
①容器にドライハーブ10g、ウォッカまたは35度のホワイトリカー100ml入れる。
②冷暗所で2週間寝かせる。途中、ハーブの成分がしっかり抽出するよう1日1~2回振る。
③ハーブを取り除き、保存瓶に入れたら完成。
※保存期間は1年。濁ってきたら、上澄みを漉してください。
フルーツ
オーガニックのりんご、ミカン、レモンなどカットしたフルーツをあらかじめポットに入れておき、ハーブティーと一緒に蒸らします。または、カップに入れてハーブティーを注ぐのもGOOD。フレッシュフルーツの代わりに、うまみや成分が凝縮されたドライフルーツを使うのもおすすめです。
作り方ひとつで、癒しの相乗効果が得られる。
妊活中ってプレッシャーやストレスで追い詰められることがしばしばあるんですよね。
ハーブティーはそういった疲れた心やからだを癒してくれます。
「元気なのになかなか授からない…」と、落ち込んだときこそハーブティーを丁寧に作って飲んでみましょう。
作り方は紅茶とほぼ同じで簡単。透明のポットやカップで作ると視覚的にも癒されます。トッピングを入れたりアレンジしたりして好みの飲み方を見つけるのもまた楽しい♪
飲むタイミングについてはこちらを参考にしてください。
>>妊活中ハーブティーの効果的な飲み方とは?
妊娠しやすい体質作りのためにも、作り方の基本をおさえ、楽しみながら継続できると良いですね。