ハーブティーの作り方はこちらからどうぞ>>効果的なハーブティーの入れ方
植物アレルギーがある人、持病があって病院で出される薬を服用している人などは、ハーブティーを飲むことによりアレルギー反応を起こしたり、薬が効きにくくなったりして悪影響を受ける可能性があります。
しかし、それだけハーブには影響力があるとも捉えられるんですよね。ハーブは現代に起こるさまざまトラブルの救世主。意外と身近な存在でもあります。
身近なハーブの例:ゆず湯、バジルやローズマリーなどピザのトッピング、カモミール石けんやローズシャンプー、刺身の薬味など
私たちの生活には欠かせないハーブを妊活に活用しないなんて、もったいないことです。
自分の心とからだから発するシグナルに気づき、早い段階で不調の原因を取り除けるようになれば、きっと快適でストレスフリーな妊活期間を過ごせるでしょう。
基本的なハーブティーの飲み方を知っておくと良いです。以下を参考にしてみましょう。
妊活中に効果的なハーブティーの飲み方
飲み方の基本編-タイミングは食後に3回
ハーブティーの基本的な飲み方は、『食後に3回』が原則です。
これは胃の中に食べ物がある状態で飲むことにより、体に負担をかけることなくハーブの成分を穏やかに作用させるためです。空腹時(食前)にハーブティーを飲むとすぐに吸収されて効果をしっかり得られる分、強いハーブだと胃を荒らしてしまいます。
ただし、消化をサポートする目的や、リスクがあっても強い効果を得る目的なら、逆に食前に飲むのも良いでしょう。
いずれにしても、時間をおいて複数回飲むのが効果的です。ハーブの成分は、飲んだあと体内で代謝され、主に尿として出ていくため、有効成分が長くとどまることがありません。一定の間隔で飲むことにより、常に成分が同じ程度の濃度として体内にとどめることがコツです。
ハーブティーは長期間飲み過ぎてはいけないものもあります。例えば朝鮮ニンジンや西洋オキナグサのような強いハーブは、1~2週間飲んだら1週間の休憩をとると良いです。とくに朝鮮ニンジンは健康な人なら3ヶ月を超えて使用しないことが推奨されています。
もう一つ、具体的な飲み方のコツとして、口の中で転がすようにゆっくりと飲むようにしてください。というのは、舌下の毛細血管からも成分が吸収されるためです。色、香り、味わいのすべてを体の中に取り込むような気持ちで楽しみましょう。こうして温かいハーブティーを5感を刺激ながら飲むと、心まで満たされ、ほっこりした気分にもなれます♪
飲み方の応用編-低温期、高温期で飲み分ける
これは妊活中ならではの飲み方ですが、生理周期の体温変化に合わせて、低温期・高温期それぞれに必要なホルモンのバランスをサポートしてくれるハーブティーを飲む方法もあります。
例えば、低温期になったらエストロゲン様のハーブ(セージ・ホップなど)を取り入れ、高温期に入ったらプロゲステロン作用のあるハーブ(チェストツリーなど)を取り入れます。
※参考:エストロゲン様ハーブ一覧(乳がん禁忌)
※エストロゲン=卵胞刺激ホルモン。低温期から徐々に分泌が増え、排卵直前が分泌量のピークになる。自律神経を安定させ、未熟な卵胞を育てる働きがある。
※プロゲステロン=黄体ホルモン。卵胞刺激ホルモン同様、卵胞を育てる働きがある。十分に卵子が育ったら、黄体ホルモンが排卵を促す。高温期に入るとだんだん分泌量が増えて体温が上昇し、高温を維持することができる。黄体ホルモンには受精卵の寝床である子宮内膜を厚くさせる働きがあり、十分に分泌させることによって妊娠に適した状態となる。
また、周期全体的に体を温めるハーブ(ルイボス、チリ、イチョウ、ジンジャーなど)も一緒にブレンドさせましょう。特に冷えが気になる人は、高温期に入ったら体温を維持させる目的で1~2杯多めに取り入れると良いですよ。
- 重い生理(月経過多など)の場合は、生理中に月経促進作用のあるハーブティーは飲まないように気を付ける。血液の量を減らしてしまい、さらに重い生理になってしまうという悪循環に陥るため。
- 植物アレルギーの人は、飲用するハーブティーが禁忌ハーブ一覧に該当しないか、あらかじめ確認しましょう。
- 持病や不妊治療などで薬を服用している人は、飲む前に医師のアドバイスを求めてください。
基本は守りつつ自分に合う飲み方を
体調・体質をととのえるためにもハーブのもつ自然の力を活用したいところです。
同じハーブティーでも飲む人の心とからだの状態によって味わいや働きが変わってくることもあります。
基本編・応用編を参考に、いまの自分の調子に合わせたぴったりの飲み方を見つけてくださいね。